
漢字多いなあ。漢字嫌いなんですよ。ワタシ。
「厚労省のまとめによると、19歳以下の自殺の理由として「学業不振」「進路に関する悩み」「入試に関する悩み」の順で多い」。
死人に口なし。どうやって調べたんでしょう?
また。ヤフコメには「死ぬくらいなら学校行かなくていいんじゃないか?」の大合唱。
「子どもに寄り添う教団」の活躍がハンパないことを物語っています。
児童精神科病棟の日常は。。。
ご飯の時にお茶こぼしただけで「あ〜っ!死ぬしかないっ!」と叫ぶ女子高生に、お菓子買ってくれなかっただけで「死んでやる〜っ!」と3階から飛び降りて足を骨折する女子中学生。
はたまた誰かがやってしまった首吊りを真似して心肺停止。当然「こんな人生なら死んだ方がましです」と書き残して。幸い蘇生されて助かりますが、蘇生してくれた看護師さんに自分の要求が通らないと悪態つきまくりな男子高校生。それどころか女性看護師にはセクハラ発言の嵐。
う〜ん。厚労省様の調査もヤフコメも見当違いです。
上記「希死念慮」は自分の「こだわり」が通らなかったから。
ほんとだってば。
良くいるでしょ?誰かともめるとLINEの連絡先全部消す奴。LINEじゃなくて人生にしてみただけです。
学校行きたくない理由は完璧にやりたい「こだわり」が通せないから。先生が自分の「こだわり」に合わせてくれないから。「こだわり」が強すぎて友達に相手にされないから。
しまいにゃ親御さんが自分の「こだわり」に寄り添ってくれなければ「虐待された!」。
そして弱者を助けるヒーローになりたい支援者達はそれをマジメに聞いてあげて学校や親御さんたちを「正しさ」の同調圧力で血祭りにあげます。
あ。悪気が無いのはわかってますよ。
実は学校に行かない子ども達の本心は「みんなとおんなじように学校に行ってがんばりたい」です。でも口が裂けても言いません。なぜなら自覚がないから。
以前にも載せた引き出し屋に救われた引きこもりおじさんの一言。引きこもってた時はそれはそれはやばかったんすよー。
「引きこもりの権利とか言うやつらは大嫌いだ。引きこもってる時は言い訳ばっかりしてたけど本当はなんとかしたかったんだ」
多分子ども達も同じです。
ただし。子どもにとって言語化は大の苦手科目です。
「傾聴共感」ってステキな言葉ですねっ!
*
その。死にたくなる素「こだわり」はこの先どうなるかわからない不安から。です。
発達風味の子は特にその傾向が顕著。
年末や年度末、さらには誕生日の苦手な子の多い事多い事。
そんな程度の変化であかんのかい〜。
先日ある内科の先生に"Birthday Blue"と言う概念を教わりました。大リーグの選手に誕生日近辺で自殺する人が多い事に気がついた心理士さんがいろいろ研究されているそうで。
なんとなく理解出来ちゃいます。
厚労省のおっしゃる通りで、先行き不安の結果が自死だとは思います。思うんですが、だから辛い学校や進学が原因だと思うのはあまりに拙速だと考えます。
実は「こだわり」は自由な環境を与えると激しくなります。
自宅に引きこもってやりたい放題。社長になってやりたい放題。優しい奥様の前でやりたい放題。あなたの会社に生息するお局さまも同類ですね。
こだわりではありませんが「強迫症状」は受容的な環境で増悪する。と言うメタ解析もありました。
ボクの中では「強迫」と「こだわり」は両者とも不安からの逃げでありほぼ同義語。
少し違うのは強迫は明らかに人生を蝕んでいます。でもこだわりはいい事もあったりして。
かの元ボクシングヘビー級チャンピオン、マイク・タイソンは「ボクはアスリートじゃない。ボクのはこだわりだ。ボクシングをやっていなかったらボクは間違いなく犯罪者だ」と。
実は彼。obsession.直訳すれば強迫と言ってるんですが、英語にはどうやらこだわりに当たる言葉がないから強迫と言ってるんだと思います。
そう。こだわりには想いが強く、物事をしっかりこなす。と言う良い意味も含まれているんですが強迫はシンプルに生活が成り立たなくなるだけで、良い面は基本的にありません。
お。なんか見えてきた方もいらっしゃいますよね。
後先考えるのが苦手な人達にとって変化はこの上なく恐ろしい事なんです。ちゃんとできないかもしれないから。。。だから今までのパターンに執着してこだわる。行き過ぎれは強迫と化す訳です。
そしてそれを邪魔する人が居なくなると果てしなくエスカレートしてしまう。
そしてそのこだわりが通せないと。。。。
*
新型コロナ感染症は世界中に未曾有の不安を巻き起こしました。
でもだから自殺が増えるわけでもありません。
それによって自宅に居る時間が増える。
家族の距離が縮まって実質一人暮らしに近くなる。
結果好き放題でいる時間が増える。
こだわりが強くなる訳です。
するとこだわりの邪魔をする他人を避けたくなる。
特に新型コロナが無くても夏休み明けは不登校や子どもの自殺が増えます。
今回はそれが長期間に渡って起きただけです。
誰のせいでもないんです。
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ボクの発達風味理解の素は昔マジ忌み嫌っていたDr. Lorna Wingです。
彼女の言うdisorder of social imaginationを勝手に拡大解釈しています。
すなわち状況理解、いや自己理解すらできず、後先を考えることが出来ないのでつまらない事にこだわって前に進まない。
ボクにとっての発達風味は患者さんに限らずボクも含む全ての人間に度合いの問題で存在します。
その度合いが強い子。夏休みくらいで対人への耐久力が下がり、愛あふれる暖かな自宅から出たく無くなる。出なきゃいけないのはわかってるけど出られない。そしてその不安をごまかす為に儀式的こだわりが爆発し、まだ心理的に分離できていないお母さんを巻き込んで大騒ぎになります。
9月はほんと入院依頼が多いんだわよ。
昔。まだボクが「強迫性障害」の概念を信じていた頃。手洗いが止まらない不登校女子高生の入院依頼が来ました。なんとなく発達理論がボクの中に入り始めていたんで、「よし。こだわりだと思ってやってみよう!」。なぜなら強迫性障害の治療はガイドラインに沿って治療してもことごとく敗退していたからなんです。
その女子高生を個室に放り込み「決まった回数以上手を洗ったらそこから出られません」と伝えてみました。
なんと。1ヶ月で改善。りっぱに学校も行くはバイトもするはの女子高生に戻せたんです!
変化がこわくて引きこもってこだわり爆発している子はどうしていいかアタマが混乱している訳です。それを整理整頓する。
「こだわり」が強い状態は他人をおもんばかる事ができない。社会性の障害Maxな状態なんですが、それは実質現実検討力の低下です。だって人生潰れちゃうもん。
だからお友達いないだけ女子高生が「先生。北朝鮮が。。。」とボクのところに来るわけで。
なのでボクは病棟の集団生活である程度こだわりを潰します。でも病棟じゃ満足な勉強もみんなで何かをやる体験も積めないので、全寮制の学校など、家庭の暖かさが極力なく、他人からの強制力のある環境に入れます。
暖かい家庭から自分のこだわりを潰す他人がうようよいるお外になんか出れる訳がないからです。
愛溢れるお母さんには極力会わせません。なぜなら間違いなく退行と言う逃げに入り、またこだわりはじめて成長を阻害するからなんです。
これが元気になるんですよ。また。
この時に1番危険なのが「無理しなくていいんだよ」とうわっつらで寄り添う大人。
代表選手が児童相談所です。「どう?つらくない?」なあんて心にもない事言いに来ます。
これがまた担当が来ると暴れるんだ。みんな。
みんなで頑張る方向に向けている時に反対方向のメッセージが入る。どうしていいかわからない発達風味の子には致命的です。
アタマが大混乱するんだわな。
今まで経験した子どもの自死はこれが1番多いと思います。
え?って時にやられますねん。
だからボクは本人の話なんか全く聞かないで周囲の大人の方向性を揃えて行く事に力を注ぎます。
逃げ道を塞ぎ、一つの方向にしか進めなくする。すると選択の自由が大の苦手な発達風味は安定していくんです。
追い込み漁です。
自慢ではありませんが、上手く行かないケースはほぼ誰か逃す大人がいる時のみです。
でも。学校や親御さんを責めるのはやめてくだい。問題が無いとは言いませんが責めても子どもの自死は防げません。
手前味噌ですが、以前のブログから再掲。
自殺しちゃった子たちがボクに教えてくれたのは、、、、
1.子ども達に必要なのは一定の価値基準と生活の形である事。
後先考えるの苦手な訳ですから。
2.まずそこを作ってからそれぞれに合わせて崩していく事。
現代の教育福祉は1.を飛ばして2.に行ってしまうからあかんねん。
3.そして自立と言う困難に打ち勝つための勇気を与える事。
後先考えられなくてコワイから逃げちゃうのを頑張らせて自信つけるんです。
結論 当たり前の子育てが1番。
子どもは村でやんややんや育てるもんなんです。
それが1番子どもの自死なんて言う悲劇中の悲劇を防ぐ方だと思います。
ちと難しかった?
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